毎日新聞
5月10日配信
10日午前5時5分ごろ、東京都多摩市貝取4の公団住宅3階の無職の男(68)方から「介護疲れで妻を殺した」と110番があった。
警視庁多摩中央署員が駆けつけると、男の妻(64)がベッドの上で死亡しており、首にアイロンのコードが巻かれていた。
男も両手首と首付近に傷があったが命に別条はないという。同署は男が無理心中を図ったとみて殺人容疑で逮捕する方針。
同署によると、男は9日午後11時ごろ、妻の首を絞めたとみられる。「自分も死のうと包丁で手首などを切ったが死にきれなかった」などと説明しているという。
妻は体が不自由だったといい、約25年前に障害者手帳の交付を受けていた。2人暮らしとみられ、男が介護していた。
妻の通院の送迎をしていたNPO関係者は「女性はリウマチなどを患っており、何をするにも夫の手助けが必要だった」と話した